ビジネスマンとして知っておきたい能力の一つに、自分の怒りをコントロールできるということがあります。
社会生活を送る上で、自分が上司という立場になったとき、部下と円滑にコミュニケーションをとるために、つねにフラットな精神状態であるほうが好ましいです。
怒りっぽい上司相手に、何かミスをしたとき、または相談したいとき、相手が怖いと気軽に質問ができないという体験をご自身がしたことはありませんか。
そのような怒りっぽい上司のもとでは、ミスは隠蔽されやすくなり、やがて大きな問題に発展していきます。
怒りの感情を上手にコントロールできない人は、ビジネスの社会では嫌煙され、そして人間関係でもつまづく事が増えてきます。
もし貴方自身が自分の怒りをコントロールできていない自覚があるのであれば、アンガーマネジメントを学ぶのが最短のルートです。
ビジネスマンに必要なアンガーマネジメント
アンガーマネジメントは自分の感情を客観的に理解する能力を育てる方法です。
怒りをコントロールすることで、円滑に社内の人間とコミュニケーションがとれるようになります。
特に上司として部下に接するような管理職ほど、このアンガーマネジメント能力は必要になります。
しかし、多くの怒りをコントロールできない方は自分の何が問題なのかを理解できていません。
そのため、具体的なテクニックを紹介しますので、日々自分自身の怒りコントロール方法を試していくことで改善しましょう。
衝動をコントロールするには
怒りを抱くと衝動的に怒鳴りつける、暴力を振るうような自分を変えたいのであれば、まずは衝動をコントロールする方法をしりましょう。
人間の怒りは脳内にあるアドレナリンが原因。
そのアドレナリンは怒りを抱いた瞬間6秒間が最も強く放出されるため、この6秒を我慢することで衝動的に感情を爆発させることを回避できます。
具体的な衝動コントロール方法
怒りを感じたらまずはその怒りを10段階のうち何段階にあるのか点数をつけましょう。
客観的に怒りのグレードを知る方法です。
今の怒りは何段階だろう?
そのことを考えるだけで、6秒は経過するため衝動的に怒りを相手にぶつけることができずにすみます。
視野をひろげる
怒りの原因を探る方法です。
多くの怒りは、自分の中にあるルールに相手がそぐわない行動をとったときに生じる場合があります。
「~~すべきなのに」相手がやらない、というような「~べき」という思考が原因で怒りにつながります。
具体的には、電車では静かにすべきなのに中国人旅行客はうるさい、とか優先席はお年寄りが座るべきなのに、若い子が座っている、などの思考です。
ですが、ここで怒りを抱いてイライラする「~べき」という考えは果たして正しいのでしょうか?
自分自身の固定観念に疑問を投じることで、物事を多角的に見ます。
そうしてみると視野がひろがります。
優先席に座っている若い子は実は妊娠しているかもしれないし、具合が悪く内部疾患の障害をかかえているかもしれません。
電車うるさい中国人は、国柄や国のマナーとしてその国では当たり前のことなのかもしれません。
物事の視野を広げることで、怒る必要のある内容なのかと自分自身に疑問に感じる場合も。
他人と自分にとっての、当たり前が違うことを知れば自ずと怒りをコントロールできるようになります。
怒りの瞬間に深呼吸するとルールをつける
怒りが出た瞬間、一旦深呼吸をするという方法です。
この深呼吸に集中することで、6秒経過し怒りの衝動性を抑えることができます。
また深呼吸はリラックス効果もあり、怒りを鎮めてくれます。
本格的にアンガーマネジメントを勉強するために、セミナーなどもあります。
自分の怒りを上手にコントロールできる上司と、怒りのままに部下に怒鳴り散らす上司、あなたはどちらになりたいですか?
日本アンガーマネジメント協会では、様々な授業で怒りとの向き合い方を紹介してます。
気になる方は是非講座を受けてみては。
日本アンガーマネジメント協会